講座紹介

教授挨拶

 「食事ができない」「人前に出ることが恥ずかしい」といった歯や口腔に関する問題を解消することで、患者さんの人生までもが変わることがあります。その時の患者さん一人ひとりの笑顔に触れることができるのは、歯科医療に携わる者にとって感動の瞬間です。その笑顔とより多く出会うことのできるよう工夫するヒントが研究や教育の中にあります。言い換えれば臨床・教育・研究は三位一体であり、そのことを実践できる場として我々の教室は日々研鑽を積んで前進する役割を担いたいと思います。
 教育・研究・臨床という三本柱のなかで、昨今は教育に割く時間が大きくなっています。しかし、臨床や研究に情熱を注ぎ、その楽しさすばらしさを伝える事へのエネルギーは持ち続けなければなりません。若い歯科医師、学生には夢を語れる先輩と接することにより、さらなる夢を持ってもらいたいと思います。夢を描く手助けをしたいと切に思います。
 ピンチのうらにチャンスあり。蓋し名言です。つらい状況におかれた場合、どうせやらなければならないことは楽しんでやろう、というのが基本的な私の姿勢です。多忙を極める職種の一つであることを、われわれ歯科医師は自覚しています。「こんなこともやらなければいけないのか」ということが沢山舞い込んできます。でも、いずれやらなければならないのです。どうせやるならポジティブに、アクティブにやっていこう、そう思ってこれまでもいろいろなことに取り組んできました。後日振り返るとそういった経験が仕事でも日常生活でも貴重な糧となって自身にフィードバックされていることに気づきます。いやいやこなした仕事は真剣味に欠けるためか、満足出来る結果に至りません。だからどうせやるなら楽しめる要素を積極的に見つけ出して取りかかる方を選びます。
 臨床、研究をいききとして行う先輩の背中を見て、若き歯科医師、大学院生、学部学生は歯科の、就中補綴のすばらしさを知り、共に目指すことのできる目標を見つけることができることでしょう。それこそが大学院生、学部学生への教育だと信じます。

明海大学歯学部 機能保存回復学講座 歯科補綴学分野(クラウンブリッジ学)
教授 藤澤 政紀