●主な治療の流れ ●
(1) 診査(歯と歯肉の診査、X線診査など)
X線写真から 骨吸収の起こっている部位や程度を観察します。また、歯周ポケットの深さを計測し、エックス線写真とあわせて組織破壊の程度を把握します。また、石膏模型から、かみ合わせの問題点や矯正治療の必要の有無および最終的な補綴(冠、ブリッジ、インプラントおよび義歯等)の形態について考究します。
(2) 診査情報の分析、検討
収集した 資料を分析し、
(3) 治療計画の立案、現在の病状と治療内容についての説明
患者さんそれぞれに適した磨き方を指導します。
歯周病の治療には、患者さん自身による歯磨きの徹底(セルフケア)が必要です。
治療期間中から治療を終えた後までセルフケアは欠かせません。
(5) スケーリング・ルートプレーニング(歯石の除去)
歯ブラシでは取れない歯石を取ります。 ルートプレーニングとは、歯石を除去した歯の根の面を滑拓にすることをいいます。細菌の形成した膜(バイオフィルム)や細菌から浸出した内毒素
を取り除くためには、徹底したロートプレーニングが欠かせません。
(6) 再評価(治療効果の確認)
軽度の歯周疾患では再評価の結果、(10)メインテナンスに移行することもあります。
(7) 歯周外科処置
骨内欠損を伴う進行した歯周炎や、歯肉退縮などの治療のために、歯周外科処置を行ないます。骨吸収の形態によっては、骨を再生するための手術(再生療法)をおこないます。
(8) 再評価(治療効果の確認)
歯周治療では治療のステップごとに、再評価を行い治療効果を確認します。 その結果によっては最初に立案した治療計画を作り直すこともあります。
(9) 最終処置、補綴処置等
歯周治療の成果が達成され安定がみられた時期に、最終的な補綴物(冠、ブリッジ、インプラントおよび義歯等)を作製します。
(10) リコール(定期検診) ・メインテナンス
診査項目的にも症状の改善が確かで、良好に食事が出来る。審美的な問題の改善したなど患者さんの要望が達成された歯周病の動的治療は終了します。
自分の歯で咬めるように 、歯周病が再発しないように、3〜6カ月おきに定期的なチェックとメインテナンスを行います。
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